はじめに
Windows Server 2003 の新機能として、
ボリュームシャドウコピーサービスが搭載されました。
今回はこのサービスを利用したソリューションである、
共有フォルダのシャドウコピーリストアについてお話しますね。
■共有フォルダのシャドウコピーリストアのメリット
この共有フォルダのシャドウコピーリストアを利用すると、
管理者の負担を軽減すると共に、ユーザーの業務遂行が停止することが
少なくなります。
なぜか?
共有フォルダのシャドウコピーリストアがなかった時代、
次のようなケースでどのようなことが起こっていたかを考えると分かり易いです。
●
不注意で共有フォルダ内のファイルを削除してしまった。
● 不注意で共有フォルダ内のファイルを上書きしてしまった。
●
ファイルが破損してしまった。
自分のコンピュータ上のファイルであれば、削除しても一旦ごみ箱に入るため、
特に重大な被害はありませんよね。
しかし、ネットワーク経由で共有フォルダを開いて、ファイルを削除すると
どうなるか、ご存知ですか?
この場合、即削除されます。
経験無い方は幸いですよ。
サーバーを管理していると、こんな問い合わせが時々あります。
「ファイルを消してしまったんですけど、何とかなりません?」
ってね。
そうなるとバックアップから復元するしかありません。
仕事が増えますよね。
ファイルの上書きや破損も同じ。
やっぱり、バックアップから復元することになります。
テープの保管場所まで出向いて、復元するのは面倒ですよね。
こんなシチュエーションで活躍するのが、
共有フォルダのシャドウコピー
リストの機能なんです。
この機能を利用すると居ながらにして復元が可能なのです。
正直便利です。
しかも、管理者がわざわざ復元しなくても、ユーザーに任せることも
できるなんて最高です。
ただ、全員が復元できるとファイルの復元を闇雲に行われたりして、
収拾がつかなくなるので、特定の人だけ復元できるようにしている
ところもあるようです。