DHCP リレーエージェント
次に DHCP リレー エージェントについてお話します。
Windows Server に付属する DHCP のリレー機能を、DHCP リレー エージェント
と言います。他のベンダー製品では DHCP リレーと言ったり、IP ヘルパと言ったりします。
では、DHCP リレー
エージェントはどんなサービスなんでしょうか?
DHCP クライアントは、ブロードキャストで DHCP
サーバーを探します。
つまり、同一セグメント上に DHCP サーバーがなければ、DHCP サーバーを
探すことができないのです。
セグメントとは、ルーターを越えない LAN の範囲のことですね。
ちなみにセグメントは物理的な範囲を指す言葉ですが、
論理的な範囲を指す言葉で、サブネットというものがあります。
一般的には両者はほぼ同じことを言っていますが、
物理ネットワーク上に複数の論理ネットワークが存在することもあります。
このようなネットワークをスーパーネットとかマルチネットと言います。
基本は物理ネットワークと論理ネットワークは一意に対応づけることが推奨されます。
少し話が脱線しました。話を元に戻しまして。。。
では、セグメントが複数あった場合、DHCP をそれぞれ配置する必要が
あるのでしょうか?
多数の DHCP サーバーが必要なのであれば、非常にコストが掛かり管理
も大変ですね。
そこで、活躍するのがこの DHCP リレー エージェントです。
DHCP
リレー エージェントは IP リース要求(DHCPDiscover) をリッスンし、
別のセグメントに配置されている DHCP サーバーに要求を中継する役割
を果たします。
ここで一つ疑問が出てきませんか?
別のセグメントに配置されている DHCP
サーバーがどうやって、
DHCP クライアントに正しいネットワーク
アドレスを割り当てるのだろうか?
これってすごーく単純なことだったんです。
DHCP クライアントの要求は DHCP リレー
エージェントがリッスンしました。
つまり、DHCP クライアントと DHCP リレー エージェントは同一ネットワーク上に
いるわけです。
ということで、DHCP サーバーはリレー エージェントと同じネットワーク アドレス上
の IP アドレスを返せば良いわけです。
因みに要求されたネットワーク アドレスが DHCP サーバー上で管理されて
いなければ、DHCP サーバーは応答しませんので、あしからず。
この DHCP リレー エージェントは、Windows Server
がなることもできますし、
一般的なルーターやレイヤー3スイッチであれば、機能が付いています。
レイヤー3スイッチとは、とりあえずルーティング機能を兼ね備えスイッチング
ハブ
だと思ってください。

図1:DHCP サーバーとクライアントが同一セグメント上にある場合

図2:DHCP サーバーとクライアントが別セグメントにある場合

図3:リレー エージェントを使用した場合
▼DHCP―ホスト設定サーバの設定・運用・管理