DHCP オプション
DHCP は IP アドレス以外に DNS や WINS などの設定も DHCP クライアントに
配布します。これらの設定は DHCP オプションと言われます。
このオプションはいくつかのレベルに分かれています。
●DHCP クライアント全体に適用される
サーバー オプション
●スコープごとに適用されるスコープ オプション
●サーバー オプション、スコープ オプション内でよりきめ細かく設定する
ユーザー オプションとベンダー オプション
●特定のコンピュータに固定の設定を割り当てる予約済みクライアント オプション
サーバー
オプションは、DHCP
クライアント全体に適用されるオプションです。
他のオプションで同じオプションが設定されている場合、上書きされる運命にあります。
もっとも一般的なオプションを指定することになります。
たとえば複数のサブネットがありながらも、DNS や WINS が共通な場合など
に使用されます。
スコープとは、要は範囲のことでサブネットを
1つの管理グループとしています。
つまり、スコープ
オプションはサブネットごとに割り当てるオプションのことになります。
サブネットごとに DNS や WINS が違う場合や、サーバー
オプションで指定された
DNS や WINS の負荷を分散するために、いくつかのスコープでプライマリと
セカンダリを逆に設定するときなどに利用されます。
ユーザー オプションとベンダー オプションは、サーバー オプションやスコープ
オプションをよりきめ細かく設定する場合に利用されます。
ユーザー オプションは特定環境のクライアントやユーザー クラス ID を設定
されているクライアントに適用されます。
ベンダー オプションはベンダー クラス ID によって識別され、たとえば Windows
のバージョンなどで区別できるようになります。
予約済みクライアント オプションは、予約されたクライアントに固有のオプションを
割り当てる際に利用されます。

図5:DHCPオプション 割り当て概要図 (図をクリックすると拡大図が表示されます)
ダイナミック DNSの補助
ダイナミック DNS とは動的に DNS レコードを更新できる
DNS のことです。
この機能は Windows 2000 以降の OS に実装されています。
つまり、Windows 2000 よりも前の OS (レガシー クライアント)はダイナミック
DNS
を認識できません。
レガシー クライアントはダイナミック
DNSに動的に登録できないのでしょうか?
そんなことはありません。
レガシー
クライアントにも助け舟が出されています。
それは DHCP がクライアントを肩代わりしてダイナミック DNS にホスト レコード
とポインタ レコードを登録、更新する機能です。
この機能により、レガシー クライアントもダイナミック DNS
の恩恵に与れるのです。
ちなみに、既定では Windows 2000 以降の OS はホスト レコードを自分で
登録しますが、ポインタ レコードは DHCP が登録、更新するよう設定されています。
以上、DHCP
について基本機能から設計に必要な知識をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
この 1 ページを作成するのにどれほどの時間を費やしたことか!
これで少しでも皆さんの DHCP の理解のお役に立てれば良いのですが・・・
このページでは結構詳しく書いたつもりです。
たいていは、この情報だけで良いと思いますがー
もっとーもっとーって方は、こんな書籍もあるようですよ。
▼DHCP―ホスト設定サーバの設定・運用・管理