MOM2005
マイクロソフトから新しいサーバー製品(日本語版)が、2004年12月から出荷
が始まりました。
その名も Microsoft Operations Manager 2005 です。
マイクロソフトが大好きな略称は MOM2005(モムと読みます)
と言います。
この製品はマイクロソフトが
NetIQ社からソースコードを買い取り、MOM2000
として、英語版として販売されていました。
日本語版が開発できなかったのは一部のコードで日本語対応ができず
ローカライズされなかったようですね。
(ローカライズとは別の言語版を開発することです)
つまり
MOM2005 が日本語版としてはじめて登場した MOM 製品となります。
このサーバーは Windows
サーバー群のイベント情報やパフォーマンス情報を
収集し、アラートを発行したり自動タスクを実行したりできるのです。
通常サーバーを監視するには、個々のサーバーのイベント情報を定期的に確認
することで行われてきました。
このイベントは非常に多くの情報を記録しているのですが、問題のあるイベント
なのか?問題のないイベントなんか?が結構ハッキリしませんし、何よりイベン
トが多すぎて見にくいといった問題がありました。
MOM2005
では同じイベントはまとめて一つとして表示することもできます。
また、障害発生後の対処行動を記録として残すこともでき、同じ障害が発生
した際に役立てるナレッジともなるのです。
MOM2005
では Windows Server のサービスだけでなく、SQL や Exchange
など
のイベントも管理することが可能です。
これらの管理用のしきい値は管理パックという形で提供されています。
必要な管理パックをインストールするだけで、各サーバーの管理が可能と
なります。
(しきい値とは、この値を超える、または下げると異常な状態、または
パフォーマンスの劣化が懸念される値のことです。
たとえば、100GB の HDD で空き容量が 10%になったらアラートを発行するなどで、
この場合、10% がしきい値となります。)
ほかのベンダーの製品ではこうは行きません。
同じような製品は出ていますが、ほとんどの製品は管理用の設定値は自分たち
で入れ込む必要があるのです。
この
MOM2005
の最大の売りは餅は餅屋と言われるように、サーバーの開発元
が自ら管理製品と管理パックを出してきたことです。
各サーバーの管理パックは各サーバーの開発チームが手がけたとか。
サーバーを知り尽くした開発者が作成したものであれば、信頼が置けますよね。
価格面も他のベンダー製品よりも安く、注目を浴びています。
私もしばらく
MOM2005
に注目します。
また、何か情報が入りましたらレポートしますね。
では、今日はここまで!