はじめに
このページでは Windows Server の機能の一つであるプリントサーバーについてどんなメリットがあるのか?どんな使い方ができるのか?についてお話しようと思います。
では、さっそくはじめましょうか!
プリントサーバー導入のメリットとは?
みなさんもプリンタを利用したことがあるかと思います。
個人利用であれば、自分の PC にパソコンを接続して利用しますよね。
でも会社で一人一台のプリンタを用意することはありません。
なぜって?
それはプリンタは常時使用することはないので、一台を数人で
共有したほうがコストや管理面で効率的だからです。
だからといって、誰かが使用している PC にプリンタを接続して
利用する方法はスマートではありません。
なぜって?
たとえば加藤さんの PC にプリンタが接続され共有されているとします。
このプリンタを鈴木さんが利用するとどうなるでしょうか?
・・・
それは加藤さんの PC は加藤さんが使用しているので、印刷サービスで
利用できるコンピュータのリソースは少なくなります。
つまり、鈴木さんはスピーディに印刷を実行できないのです。
また、加藤さんも自分のコンピュータのリソースを鈴木さんの印刷
に利用されてしまうため、コンピュータの動作が遅くなったように感じるのです。
結局、お互いにデメリットしかないのです。
唯一のメリットと思えるのは、低コストということですが、
実は低コストではありません。
それは、もっともコストの高い人の時間を浪費しているからです。
このような運用では会社としてはコストが高くつくことになるのです。
では、どのような方法があるかというと
- ネットワークプリンタを導入する
- プリントサーバーを導入する
という上記二つの方法が挙げられます。
ネットワーク プリンタとは LAN に直接接続して使用するプリンタのことです。
一般的なプリンタはコンピュータに接続して使用しますよね?
ネットワークプリンタは仲介するコンピュータがなくても良いのです。
コンピュータの台数が少ないなら、この方法がスマートです。
二つ目の方法はプリントサーバーを導入することです。
プリントサーバーは Windows Server にプリンタドライバをインストールし、
共有設定を行えば出来上がりです。
ウィザードで設定してしまえば、共有設定まで一連の流れで行えるので
難しいことはありません。
プリントサーバーを建てる場合、プリンタはローカルプリンタでも
ネットワークプリンタのどちらでも使用可能です。
ここで一つ疑問が出てきませんか?
『ネットワークプリンタをなぜ、プリントサーバーで制御するのか?』
そうです。
ネットワークプリンタは単独でもネットワーク経由で共有できるので、
わざわざプリント サーバーを利用する必要はないのではないか?
もちろん、ネットワークプリンタは単独でも利用できますが、
プリントサーバーを利用するほうが、実はとても便利なのです。
なぜかと言いますと、プリントサーバーには色々な Windows バージョン用の
ドライバを事前にインストールしておくことができます。
こうしておくと、クライアントに手動でドライバをインストールする必要が
なくなるのです。
これはかなり便利な機能です。
具体的に説明しますと、たとえばプリンタドライバがインストール
されていないクライアントがあるとします。
このクライアントがプリントサーバーにアクセスして、このプリンタを利用しよう
とするとそのクライアントの Windows バージョン用のドライバが自動的に
インストールされるのです!
通常、プリンタを利用するにはドライバが必要ですよね?
100台の PC があり、色々なバージョンの OS を利用している環境でドライバを
手動でインストールすることを考えれば、いかに便利であることが分かるかと思います。
そのほかにも、アクセス権制御や、優先順位、プリンタプール(複数台の
プリンタを 1台のプリンタのように見せかける) など、高度な機能が利用できる
ようになるのでプリントサーバーを建てることをおすすめします。
まとめ
小規模LAN ではネットワークプリンタだけでも良いが、
ある程度コンピュータの台数が増えてきたら
プリントサーバーを導入することが吉!!
プリントサーバ