SBS2003
SBS2003 とは、Small Business Server 2003 の略で、
マイクロソフト社のいくつかのサーバー製品がパッケージング化された製品のことです。
付属するサーバー製品はエディションにより違いがあり、
Standard
Edition では、
● Windows Server 2003 (Standard Edition 相当)
● Exchange Server 2003 (おそらくStandard Edition 相当)と Outlook 2003
Premium Edition
では、上記に加え
● ISA Server 2000 (おそらくStandard Edition 相当)
● SQL Server 2000 (おそらくStandard Edition 相当)
● FrontPage 2003
が付属します。
ワンパケージング化することで、価格を抑えられていますが、
いくつかの制限もあります。
●単一サーバーにインストールする必要がある。
>他のサーバーに Exchange や SQL
をインストールし、負荷を分散することができない。
●ドメインを使用できるコンピュータまたはユーザーの上限が決まっている。最大
75CAL
>通常のサーバー製品に移行することは可能。
●フォレストルートとしてセットアップする必要がある。
●信頼関係が結べない。
制限はあるものの、当然メリットもありますよ。
●管理ツールが充実している。
●導入が比較的簡単。
●価格が安い!
んな、感じです。
項目だけ並べましたので、次にもう少し詳しく見ていきましょう。
■部門レベルでの導入には向かない?
フォレストルートとしてセットアップする必要があることと、
別のドメインとの信頼関係が結べないため、他のドメインとの連携ができません。
リソースを共有する必要がないなら利用できそうですが、それにしても
ネットワーク上での名前解決の問題もありますので、
すでに他の Active Directory があるような企業では気軽に導入はできないでしょう。
■小規模、SOHO
向け
やはり、SBS2003 を導入するメリットを最大限に享受できるのは、
Windows サーバーを導入していない小規模な企業や
SOHO ではないでしょうか?
OEM のプレインストール版であれば、インストールの必要もなく、
いくつかの設定を行うだけで使用できます。
さらに管理ツールも洗練されており、Windows
Server 2003
より扱いやすく
なっています。
ユーザーを作成するためのテンプレートを作成できたり、異常発生時に
警告のメールを飛ばす機能が付いていたりと結構お勧めです。
正直、Windows
Server 2003
にもアドオンでつけて欲しいくらいです。
出てこないところを見ると、差別化って意味が強いのでしょう。
残念です。