ターミナルサービス
今回はターミナルサービスについての機能概要をご紹介しようと思います。
ターミナルサービスというのは、ネットワーク経由で別のコンピュータの
リソースを使用してアプリケーションなどを利用するサービスのことです。
って難しく書きましたが、具体例でいうとサーバーに Excel をインストール
して、そのサーバーの Excel をクライアントが起動して利用するってことです。
Excel ファイルをサーバーに置くことではありません。
Excel のプログラム自体をサーバーに置いておき、クライアントが利用するのです。
利点としては、クライアント コンピュータのスペックは低くて良いことが挙げられます。
クライアントは HDD が無くても利用できます。
ターミナルクライアントさえ起動できればサービスを利用できるのです。
また、ターミナルクライアントはキーボードやマウス、ディスプレイ表示などの
基本動作のみをターミナルクライアント側で行い、そのほかの処理を
サーバー側で行います。
このようにターミナルクライアントには、必要最低限の装置さえあれば良いのです。
そしてターミナルクライアント専用マシンのことを
シン クライアントと呼びます。
シン(Thin) とは薄いとか貧弱なって意味なんですが、
必要最低限のマシンという意味では言い当てていると思います。
この機能は Windows XP Professional にも搭載されており、
リモートデスクトップと呼ばれています。
もしかするとすでに利用されているのではないでしょうか?
リモートデスクトップでは、1 ユーザーのみがリモートからアクセス
できますが、ターミナル サービスは、複数のユーザーが同時に利用
することができるのです。
まぁ、サーバーなので、当然といえば当然ですかね。(笑)
また、ターミナルサービスには二つのモードがあります。
- 管理者モード(リモートデスクトップ)
- アプリケーション モード(ターミナルサービス)
Windows 2000 Server では二つのモードとして存在していますが、
Windows Server 2003 では、ターミナルサービスとリモートデスクトップ
に分かれています。
一つ目のモードは管理者モード(リモートデスクトップ)です。
これはサーバーの管理者がリモートからサーバーを管理するのに
非常に便利な機能です。
Windows NT Server の時代はサーバーにログオンするには、サーバーが
設定されている場所まで行く必要がありました。
管理者モード(リモートデスクトップ)を利用することで自分の席に居ながら、
サーバーにログオンして画面を見ることができるのです。
管理者モード(リモートデスクトップ)は追加のライセンスなしで利用
できる代わりに同時アクセスは 2セッションまでに制限されています。
ちなみに Windows NT Server でもサードパーティ製のリモート ツール
を使用すれば同じようなことが可能です。
また、Windows NT Server にもターミナルサービスはありましたが、
搭載されていたのは Terminal Server Edition だけです。
二つ目のモードはアプリケーションモードといわれるモードです。
Windows Server 2003 では単にターミナルサービスと呼びます。
このモードでは複数のユーザーがリモートからサーバーにログオンして、
あたかも自分のコンピュータにログオンしているかのように、
サーバーにインストールされているアプリケーションを利用できるのです。
メリットとしてはクライアント PC のスペックが低くて良いので、
クライアント PC のコストを抑えることができることでしょう。
また、クライアント環境とデータはサーバー上に保存されるため、
一元管理と集中バックアップが容易となる。
ただ、残念ながらアプリケーションのライセンスは、ほとんどの場合、
ユーザー数分を購入する必要があるため、コスト圧縮にはなりません。
また、このモードを利用するには追加のライセンスが必要です。
古くなったコンピュータを新しいコンピュータに入れ替ずに、
ターミナルサーバーに移行することでコストメリットを最大化できます。
この技術、あなたがどのように利用するか、あなたのアイディアに掛かっている
とも言えるのです!
あなたなら、どのようなソリューションを考えられますか?
まとめ
クライアントのハードウェア投資を削減し、データの一元管理と
集中バックアップを実現する。
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