〜ポイント〜
デバイス CAL とユーザー CAL は混在させて購入・使用できますが、管理を考えると、どちらかに統一することをおすすめします。ハッキリ言って混在させると管理しきれません。(きっぱり)
テクニック
CAL の数を減らす方法(その1)
サーバーの台数が少ない場合、1 台のサーバーに同時にアクセスできる数を制限することで、CAL の数を減らすことも可能です。
たとえば、サーバー 1 台を 30 人で共有する場合、同時アクセスを 10 に制限することにより、10 CAL で運用することが可能となります。
ただ、この方法ではサーバーの数が増えるにつれ、返って高くつくようになりますので、数が増えてきたら同時アクセスの制限を解除しデバイス数またはユーザー数で管理するようにしましょう。
CAL の数を減らす方法(その2)
ファイル サーバーや Web サーバーだけが必要な場合は、Windows Storage Server 2003 や Windows Server 2003 Web Edition を利用することで、CAL が不要となります。
ただし、ほかに Windows Server 2003 を利用している場合ではあまり意味がありません。
なぜって?
それは CAL はデバイスやユーザーに付与されるライセンスのため、1 台でも Windows Server 2003 を利用していれば CAL が必要となるのです。
しかーし、以下のようなケースでは有効ですので、覚えておいて損はないはずです。
1. ほかに Windows Server がないケース (当たり前ですね)
2. Windows 2000 Server 以前の CAL しか保有していないケース
2 番のケースは非常に多いはず。CAL にもバージョンがあり、同じバージョン以下のサーバーにアクセスする権利が与えられます。
Windows 2000 の CAL の場合、Windows Server 2003 にアクセスできないため、すべて買い直しになり非常にコストが高くなるのです。部門でちょっとサーバーの入れ替えってことが難しくなるのです。
でも、ファイル サーバーや Web サーバーだけであれば、CAL が不要な製品があるので、そちらを利用してみてはいかがでしょうか?
新しい製品は機能が充実しているので、どうせ買うなら最新のものをおすすめします。
Windows Server 2003 の IIS 6.0 は IIS サービスの死活監視機能が追加されており、しかもサービスの自動再起動も行ってくれるので非常に便利です。
また、ボリュームシャドウコピーはバックアップ時間の短縮やユーザーによるフォルダやファイルの復元も可能となっており管理コストが削減できるのです。
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