このページでは Windows の Web Edition と Storage Server 2003 についてお話しします。
この2つの製品ですが、2つの点で共通しています。
▼ 特定のサービス専用サーバー
▼ クライアント アクセス ライセンス(CAL)が不要
"特定のサービス専用サーバー"とは?
Web Edition は、Web サーバーとしてだけに利用できます。メインのサービスは
IIS になります。
また、インストールを許可されているアプリケーションも Web アプリケーションに限られており、Web
に関係ないアプリケーションのインストールは許可されていません。
技術的にインストールを拒否するというより、ライセンスの使用許諾で許可していないって話のようです。(ためしに適当なアプリをインストールしてみたらできました)
Storage Server 2003 はファイル&プリントサーバーとして利用できます。
ファイルとプリント サーバーとしてのパフォーマンスも他のエディションに比べて高いそうです。ただし、実際のデータはないようです。
Storage Server 2003 は完全に組み込み済みのサーバーとしてだけ、出荷されているので、そもそも他のエディションとは比べられないのでしょう。
個人的には組み込み済みってことなので、綿密にチューニングされているため、パフォーマンスが高いのだと理解しています。(この考え方が正しいかは分かりませんが)
両製品ともに、それ以外のサービスはほとんど利用できません。その分、価格が抑えられています。
因みにこのように特定の用途に限られた製品のことをアプライアンスと言い、このようなサーバー製品をアプライアンス
サーバーと言います。
"クライアント アクセス ライセンス(CAL)が不要"とは?
これは価格を抑えるという意味でも非常に重要です。Windows Server の価格の大部分は
CAL なんです。
CAL は Windows Server 2003 にアクセスするデバイスまたはユーザー数分、購入する必要があるので、台数または人数が多ければ多いほどコストが掛かるのです。
つまり、CAL が不要ってことはコストの大部分をカットできるってことですね。ただし、例外はあります。
例外の詳細は責任を持ってお話しないといけないので、私からはお話しすべきではないと考えます。申し訳ありませんが、実際に購入を検討されるなら販社に確認してくださいね。
このようなアプライアンス サーバーは、コストを抑えることができ、かつハイパフォーマンスであることが多いようです。
最近はコンピュータもハイパフォーマンス化が進んでおり、サーバー統合の考え方も出てきましたが、パフォーマンスを重視するなら、このような、アプライアンスを検討するのも手ではないでしょうか?